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四国・高知の医療事情を学んできました。

高知県内における医療人材の需給バランス・課題の実地調査および、今後の人材紹介事業拡大に向けた医療機関とのネットワーク構築を目的として現地を訪問させて頂きました。特に、高知市で働かれている職員さまから市内の病院の多さに比べて郊外や山間部または在宅医療の実態聞き学ばせて頂き、求職者に対してより具体的な提案ができればと思っております。

1.高知県の病院数と看護師の充足状況
高知県は人口当たりの病院数が全国トップクラスであり、地域医療が比較的充実していると言える。しかし、地域によっては医師や看護師の偏在があり、都市部と山間部で医療資源の格差が生じている。特に夜間救急体制や専門医の確保が課題となっている。

■高知の医療人材に関する主な課題
・ 病院数は多いが、医師・看護師の配置に偏りがある
・ 夜間や救急対応が難しい地域が存在する
① 地域による偏在(都市 vs. 山間部)
・高知市など都市部の病院には医療従事者が集まりやすい
・中山間地域(四万十・嶺北地域など)は深刻な人手不足
※特に、訪問看護・在宅医療・救急医療の担い手が不足
② 看護師の年齢層と世代交代の課題
・高知県の看護師数は全国平均を超えているが、ベテラン層の割合が高い
・今後の退職ラッシュにより、若手・中堅の不足が懸念される
※夜勤や救急対応を担う人材の確保が重要

2.高知県の賃金と転職のしやすさ
高知県の平均賃金は全国平均と比較して低い傾向がある。特に医療・介護分野では、都市部に比べて賃金水準が低いため、県外への転職を検討する人も多い。一方で、生活コストが低く、住環境が良好であることから、UターンやIターンを希望する人も増えている。

■高知県特有の転職に関する課題
・ 賃金水準が低いため、県外都市部への流出が多い
・ 若手の転職先が限られるため、キャリアアップの機会が少ない
①生活コストが低いことをアピール
・家賃が都市部より大幅に安い
→ 例:東京都の1LDKの家賃(10〜15万円) vs. 高知市(5〜7万円)
・食費や日用品も安く、生活全体のコストが抑えられる
→ 「手取りは減っても、可処分所得(自由に使えるお金)はむしろ増える
②補助金・助成制度を活用し、実質的な収入アップを図る
・U・Iターン支援金(移住支援金など)
→ 県外からの転職者には引越し補助や住居補助が出る場合あり
・医療従事者向けの給与補助・奨学金返還支援制度
→ 地域医療に従事する医師・看護師向けの支援制度をフル活用
「表面上の給与」ではなく、「実質手取り+補助制度」を考慮した収入比較を提示

3.視察研修のまとめ
今回の視察を通じて、高知県の医療事情の現状と課題を理解することができた。特に、医療人材の確保や地域医療の充実に向けた取り組みが重要であり、職業紹介を通じて適切な人材マッチングを支援することで、地域医療の発展に貢献できる可能性があると感じました。
高知県は確かに賃金面で都市部に劣るものの、「生活コストの安さ」「キャリアの魅力」「補助金・支援制度」をフル活用すれば、転職しやすい環境を作ることは可能です。そのためには、「単なる給与比較ではなく、実際の生活の豊かさを伝える情報発信」 が鍵になると思いました。